春夏の間は白いバンドで愛用している時計、涼しくなってきたので秋冬ヴァージョンにしようと、先日バンドを変えに、エルメス某店舗へ。
白は汚れるのが分かってはいましたが、昨年南仏で出会ったマダムが白いバンドの時計をしているのが本当に素敵で
私ももれなく真似したわけですが、案の定、汗や汚れで薄黒くなり・・・
バンドを変えたついでに、店員さんに「この白いバンド、少しお手入れして頂けないでしょうか?」と伺ってみました。
・・・が、そんな私に店員さんは一言 「そういったことは行っていないので・・・」
期待はしていなかったものの、マニュアル通り?の心無いお応えに、本当にガッカリでした。
そんな中、先日のパリ出張の際、別の時計の電池交換もしたいし、あれこれ用事もあったりしたので、フォーブル・サントノーレのエルメス本店へ。
時計コーナーで担当の女性に、「この白いバンド、汚れてしまって・・・キレイにして頂くことは出来ないでしょうか?」 と念の為(笑)持参した白いバンドを見せると
その女性は一言、「Let's see what I can do!」
この言葉、英会話ではよく耳にしますが、とっても積極的で前向きなフレーズです。
ニュアンス的には「出来るか分かりませんが、ちょっとトライみますね」という感じ。
結果、電池交換をした別の時計と共に、真っ白にキレイにお手入れされたバンドが私の手元に戻ってきたのです。
さすが、本店。
これが、各支店とは違う誇り、本物のサービスだわ~と実感です。
実は私、似たようなことを以前にも経験したことがあるのです。
大昔、まだロンドンに住んでいたころ、ミラノへお買い物旅行へ行った時のこと。
当時大流行していたバンブーバックを持ちながら街を歩いていたところ、何かの拍子にバックを落としたか、ぶつけたか覚えていないのですが、小さなビス?が外れてしまったようで、バンブー部分の付け根が取れてしまったんです。
どうしよう!と一瞬思いましたが、ココはモンテナポレオーネ通り
お店に直接持って行こう!と思い、バンブーがブラブラぶら下がった状態のバックを脇に抱えながら、モンテナポレオーネ店へ持ちこみました。
お店で待つことわずか、10分程度。
店員さんが元通りの状態になったバンブーバックを、満面の笑顔と共に持ってきて下さったのです。
グッチの総本店は創業されたフィレンツェにありますが、ミラノの店舗にもきっと職人さんが常駐しているのでしょう。
その場で、丁寧に直して下さったようです。
もちろん、修理代金は無料。
職人さんらしい心意気?を、本当に嬉しく感じました。
生まれては消えていくブランド、流行ってはすぐに廃れるブランドが多い中、100年、200年、そしてもっと長い間続いているブランドには、それを支えている職人さん達がいらっしゃいます。
そして、その素晴らしさをお客様にお伝えする最高のスタッフがいるのですよね。
長い歴史と伝統を持つJALもまた、今、「お客様に新鮮な感動を与えられるヒューマンサービス」を目指しています。
元クルーとして、接客やサービスに関しては、今でもどうしても厳しい目で見てしまいますが、私が体験したこれらの経験は、まさに「新鮮な感動」
相手の立場に立った心が感じられる接客は、自然に感動を生むのだと思います☆
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